【経歴】
民謡(唄)は、昭和36年、13歳で長井民謡研究会に入会。
昭和39年の第4回長井芸術祭公演部門に出演する。
三味線は、昭和38年に長唄の三味線から手ほどきを受ける。その後、県内の伴奏者不足を解消するため、県外各地に出向き、その風土に合う三味線を習い、研究と研鑽を重ね、山形民謡の伴奏を編み出し、県内トップクラスの唄い手の伴奏者として舞台、レコーディングに活躍する。
昭和50年に、三味線の会「良絃会」を創設。
井上流三味線として、県内各地に教室を開き、三味線・民謡の指導、育成にあたる。
山形民謡の普及・振興に尽くした功績が讃えられ、昭和59年、山形県民謡振興会より功労賞を受賞する。
昭和61年、当時まだ統一されていなかった山形民謡の三味線の旋律を楽譜におこし、作譜して、統一に尽力する。
「山形民謡三味線おさらい教室」というタイトルのカセットテープと三味線譜を3集にわたり発行する。
県民芸術祭参加の良絃会発表会で、平成2年「優秀賞」を受賞。
平成4年に創作曲「雪灯篭」で「大賞」を受賞。民謡界で初の受賞となる。
3年後、創作曲「雪灯篭」で、文化庁主催の国民文化祭に出演する。
その後、国際交流としてポーランド・韓国などで海外公演。
平成12年には、創作曲「お玉ざくら」で「優秀賞」を受賞する。
(公財)日本民謡協会から、平成10年に「三味線教授認定」を受ける。
平成13年、(公財)日本民謡協会全国大会に於いて、「内閣総理大臣賞」の歌い手を輩出。
平成14年に「民謡貢献賞」を受賞する。
平成27年、(公財)日本民謡協会創立65周年に於いて、これまでの功績により特別表彰状を受賞する。
教室では後進の指導・育成に励む他、様々なイベントにも参加出演。
施設訪問演奏などのボランティア活動も積極的に行い、永年の地域に対する貢献が讃えられ、平成17年、「長井芸術文化賞」を受賞する。
現在、山形民謡振興会副会長、山形県民謡置賜連合会会長、山形県民謡振興会 講師会事務局長、(公財)日本民謡協会山形連合会副委員長、コロムビア東北民謡会事務局長などを務め、民謡大会の運営など、山形民謡界の普及、振興、発展の為、日々尽力している。